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おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

涼を求めてカサメリへ/クライミングメモ101(外21、カサメリ1)

だれかと会うたび「暑いですねえ」が挨拶となる、酷暑の日々。
冷房の効きが悪い江戸川橋や錦糸町では、ジムで登っても汗まみれ。そもそも、ジムに行くまでの道のりで、もうぐったりだ。ちなみに、先日プチコンペの際、ロックランズはエアコンがガンガン効いて涼しくて、びっくりした。

奥多摩、奥武蔵の岩場では、日中30度以上になるだろう。北川に行ったbuchiさんの記録では、32.5度とあった。
暑さも、慣れと体質によってどこまで耐えられるか変わってくる。雑誌の「ターザン」を読んでいたら、耐暑訓練によって耐暑能力を上げるという話が出ていた。
その能力が低い自分の場合、クライミングできる上限は28度くらいまでみたいだ。30度以上になると、登っていても疲れるばかりで楽しくない。遊びなのだからわざわざ楽しくないことをすることもあるまい。

日曜が空いたというKスケさんから誘いがあったが、外に行くなら絶対涼しいところ、ということで、涼を求めてカサメリへ。Kジロさんも混ざり、3名で向かった。
金曜は、ロックランズのプチコンペ(リード)に参加。土曜は、よせばいいのに江戸川橋でリードをしてしまい、連登と寝不足で身体は疲れて重い。
この状態ではろくに登れないことは行く前から決まっているようなものだけど、東京を離れ、沢沿いの爽やかな風に吹かれながら昼寝でもできるなら、それでいいや、という感じである。

錦糸町0530集合。駐車場に着いたのはたぶん8時半くらいで、小川山にいくよりはだいぶ近い。
不動沢駐車場にはいっぱいの車。数えてみたら30台近く停まっていた。なんとか停められる場所を見つけたが、もう少し遅かったらどうなっただろう?全員がカサメリ沢に行くわけではなく、不動沢の方に行く人もいるようだが、それにしても大変な人気だ。
これは、新しく出されたトポ『瑞牆クライミングガイド』の影響もあるだろう。現地でも、私が見た限り、みんな同書を持っていて、『100岩場』を持っている人は一人もいなかった。やはり良いものをしっかり作れば、価値のわかる人にはきちんと受け入れられるものだ。

カサメリはもう何年も前の晩秋、まだクライミング初心者のころに、一度訪れたきり。そのときは、小雪がぱらついてきてほとんど登れず、見学に行ったようなものだった。
今回は、エリアもルートもよくわからないので、とりあえず、一番近いモツランドで、グレード的に手頃な「オリーブ」か「プラチナム」(11c)でもやろうかと思い、荷物をデポしたが、けっこう混んでいる。

順番待ちもありそうなので、アップのため、コセロックに移動。「猫の手」(10b)をマスターで登る。花崗岩に触るのは1年ぶりで緊張するが、難なくMOS。アップなのでVxiで登ったが、岩にぴったと吸い付くようにフリクションが効いて気持ちいい。このシューズを花崗岩で使ったのはたぶん初めてだけど、かなり具合がいい。

その後、コロッセオを見学に行く。ちょうど「トップガン」(13a)をやっている人がいたので、しばし見学したが、そのパーティの方がKジロさんの知り合いだった。そして、Kジロさんも「トップガン」をやりたいということで、彼はそちらと合流することに。
自分とKスケさんは、二人でコセロックに戻り、アップの2本めの「トータルリコール」(10b)。マスターで行ったが、トポを見ないで取り付いてルーファイを間違えた上に、このとき履いたソリューション4号が痛く、さらに新調したメガネが微妙に足元が見えにくく(視界から外れる)、テンテンで敗退。これには凹んだ。まさか10bで敗退とは……。
2便目は、Vxiに履き替えて、なんとかRP。
このルート、バランシーで難しいけど、なかなか面白い。ただ、「猫の手」と同じグレードだとは、とても思えないが?

モツランドに戻り、食事と昼寝。寝ていたのは15分か20分くらいだと思うが、実に気持ちよかった。
かかっているヌンチャクを借りて「オリーブ」(11c)に。中間部の棚までが「レーザーズエッジ」(10d)で、そこから更に上に登るのが「オリーブ」となる。

「レーザーズエッジ」のパートで早くもテンション。そしてオリーブのパートでは、ムーブ(というかライン)がわからず敗退。午後2時近くだったと思うが、上部は日があたり、登っていると結構暑い。たぶん、江戸川橋のリードエリアの上部くらいの暑さで、汗まみれ。

しばらく休んでから2トライ目。先ほど登っていた人はヌンチャクを回収してしまい、マスターでのトライとなる。ボルト数を数えて、14本のヌンチャクをハーネスにぶら下げたが、けっこう重い。と思ったら、実は13本しか持っていなくて、ぎりぎりの本数だった。多少重くなっても、余裕が必要だ。
トライをしようとすると、下から登ってきた人が次に登らせて欲しいという。もちろん問題ないが、他にも登る人がいるみたいで、結構混んできた。

2便目、「レーザーズエッジ」のパートは問題なく、RP。オリーブのパート、先ほど回収便で登った人を見ていたので、ライン取りは大体わかった。だが、核心と思われるところにさしかかり、ムーブがわからず右往左往。だいぶ粘ったが、テンション。もう日は当たっていないが、やはり奮闘すると汗まみれになる。結局、核心部のムーブはよくわからず、チョンボで抜けてトップアウト。
くたくたになり、ヌンチャクを回収するかどうか迷ったが、時間があればもう1トライはしたいと思い、そのまま降りた。

降りてみると、さっき声をかけてきた人のパーティが3人登るという。寝ながら待っていたが、それぞれOSトライのようで、けっこう時間がかかっている。2人めの人が登ったところで、4時をだいぶ過ぎていたので、自分が登るのはあきらめて、ヌンチャクの回収をお願いした。お互い様なので仕方ない。

帰りは5時半くらいに植樹祭広場のトイレに寄って、遠くにそびえる瑞牆の岩峰と、続々と降りてくるボルダラーを見学。
帰りの車中では横になって寝かせてもらい、石川のパーキングまで熟睡。20時半くらいに東京駅で降ろしてもらった。


●気温、服装、虫、その他メモ
午前中に測った現地の気温は25度。午後は計測を忘れた。
トップ半Tにボトムバーブライトで、レスト中はちょうどいい。登っている時はやや暑いので、タンクトップでもいいかも。ただ、降りてくると汗冷えで寒い。
近くに沢があるので、汗をかいたらすぐ顔を洗ったり、腕をつけてアイシングしたりできるのが嬉しい。

先日メガネを新調したのだが、下の方の視野が狭くて、足元を見失うことがたびたびあった。要調整。

ソリューション4号が、きつくて痛かった。足が太ったのかな? もうちょっとジムで慣らさないとだめだ。
チームVxiは、花崗岩にはかなりよいとわかった。つぶに乗るようなルートはだめだと思うが、スメッジングにはかなりいい。安ければもう1足買いたいくらいだけど、高いからなあ。

ハサミムシをもっと小さくしたような、体長1センチくらいの虫がたくさん出ていた。寝てると手足に乗ってきて、噛むのだろうか?チクチクと痛い。蚊やブヨのように腫れたり痒くなったりはしないのだけど、不快だった。今まで、どの岩場でもあまり見たこと無い虫だったけど、なんだろう?

韮崎のセブンで売っていた「とろろごはん」を朝食べたが、かなり美味しかった。東京のセブンでは売ってないが、ぜひ発売してほしい。

▼不動沢駐車場、満車御礼!
涼を求めてカサメリへ/クライミングメモ101(外21、カサメリ1)_d0252022_16202825.jpg

by seeyou44 | 2015-08-03 23:59 | 外岩クライミング


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