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おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

初めての神戸の岩場/クライミングメモ70(外15、神戸の岩場1)

右足首の捻挫は、初期の処置が良かったためか、意外と経過がよく、2日後の金曜には軽い痛みはあるものの普通に歩けるようになった。ただ、内転する(外側からひねる)とかなり痛いため、多少注意が必要ではある。
これなら大丈夫そうだと思い、土曜、Tハシさんと神戸の岩場へ。Tハシさんとはmixiのクライミングコミュニティで知り合った。
ちなみに、自分のクライミングの知り合い(一緒に登ったことにある人)で、Tハシさんという苗字の方は4人目である。クライマー向きの名前なのかしらん?

朝8時に武蔵五日市駅集合ということで調べてみたら、ちょうど0755着のホリデー快速に乗ればいい。新宿で乗り換えたが、満席で座れず。しかし、朝帰りらしい2人組の若者が中野で降りたので、座れた。うとうとしながら終点まで。昨日はかなりめずらしく早く寝た(11時くらい)のだが、やはり朝5時起きは眠い。

武蔵五日市の駅で、初めてお会いするTさんにご挨拶し、車に同乗。さすがにバスと違って、お互いのクライミング歴など話しているうちに、あっという間に着いた。徒歩で15分ほどの岩場へ。踏み跡への入り口がわかりにくく、知らないで来たら見つけるのは難しいかもしれない。忘れないように写真を撮っておいた。

岩場へは一番乗り。初めて見る岩は、コンパクトだが高さはある。
前日の東京では、予想外に遅くまで雨が降っていた。朝も道路が一部濡れていたので、岩がどうかと心配だったが、祠の上あたり、カラヤブリなど一部のルートには染み出しが出ているが、常連の人たちによると、これが普通か、ややましな方らしい。登れない、という感じのルートはなく、むしろコンディションは良さそう。

アップルートを登っている間に、続々と人が登ってきて、総勢はたぶん18名だった。岩の前は広い空間なので、混雑感はないが、それでもこの小さな岩場によくもこれだけ集まるものだと感心する。そして、若者がほとんどおらず、平均年齢は確実に40歳を超えているであろう年齢構成に、また感心する。

岩と杉との間の空には雲ひとつなく、ホトトギスの声だけが響いている。いい朝だ。
ただし、日が当たると岩はまぶしく、そして暑い。それでも、杉林でうまい具合に日が遮られるので、障子岩の2階部のような厳しい直射日光ではないので、だいぶましだが。やはり(持ってきてないが)タックトップでは日焼けが危険な感じはする。と思っていたら、上裸で登るクライマーが現れたのには驚いた。日焼け止めを塗ってるのだろうか?

「アルマジロ」(5.9)、「ガバ丸」(10a)の2本でアップを済ませ、さて、なにをやろうか?
Tハシさんは、この岩場の看板ルートらしい三つ星の「カラヤブリ」(12a)が狙いで、ヌン掛けを済ませた。
しかし、自分には、初めての岩場でいきなり12aは、ちょっと荷が重い気がする。一部のヌンチャクが共通の「オトシブミ」(11d)をやろうかなと思ったが、先日の障子岩では「スーパーコンダクター」(11b)が、1日で落とせなかったことが気になっていた。ここも、通えるかわからない、というより、来週は別の予定があり、その後は梅雨入りか?と今後のことを考えると、しばらく来られない可能性の方が高い。
だとすると、1日で落とせるルートをしっかり落としておきたい気がする。それで、別のパーティがヌンチャクを(ついでにトップロープも)かけていた、「バブルス」(11b)をやることにした。これがさくっと登れたら、その次を考えればいいだろう。

1便目、当然オンサイト狙いなのだが、オブザベはそこそこにとりつく。高さがあるので、目の悪い自分には、上の方はよく見えない。ぱっと見、コルネだらけだから、行けばなんとかなるだろう。
そして、中間くらいの核心部で、あえなくフォール。コルネが見た目よりも悪くてムーブが作れない。とにかく、左手はコルネ、右手はフェイスの悪いホールドをたどって無理やり抜ける。けっこう難しそうだなあ。
終了点に自分のヌンチャクをかけ、そこにロープを掛けてロワーダウン。先パーティのトップロープ用のヌンチャクとロープもかかっているので、やや支点がごちゃごちゃするが、仕方ない。

2便目、もうホールドはわかったし、さすがに登れるだろうと気楽な気分でスタート。しかし、またしても同じ核心部でテンション。さっき登った半ば無理矢理なムーブは、下からつなぐとけっこうきつかった。どうするんだろ?とりあえずトップアウトして降りる。

その間、他の人が登るのを見ていたら、核心部のコルネのところを、レイバックのように両手持ちで上がっていく人がいた。なるほど、あれで行けるのか? そのパーティの人に話しかけて聞いたところ、レイバックで抜ける人もいるし、(自分と同じように)正対で抜ける人もいて、さまざまだという。でも、さっきの自分のムーブではかなり厳しそうなので、レイバックを試してみよう。

3便目、核心部でレイバックの体勢になってみたら、あっけないほど簡単に抜けられて、そのままRP。これが正解ムーブか! 難しいのはこの核心部だけなので、このムーブが見つけられていれば、オンサイトできたかも。少なくとも、2便目では絶対登れたはずだ。
改めて、自分のムーブ解決能力の低さを実感。やっぱりクライミングはムーブだなあ。

さて、まだ3時くらいで、Tハシさんがまだ次の便を出さないということだったので、「オトシブミ」を登らせてもらうと思った。これは、2ピン目までが「カラヤブリ」と共通で、3ピン目から左に別れる。ところが、間違えて3ピン目まで「カラヤブリ」の方にクリップしてしまった。
修正してかけ直すのも面倒なので、そのまま「カラヤブリ」を登ることに。Tハシさんにホールドを教えてもらいながら、テンテンで登っていったが、意外とムーブはこなせる。ただ、ルートが長くてホールドが少し悪いところがあるので、腕が張る。結局、ゴールから1つ下のクリップができず、大きく落ちたので、そこであきらめて降りた。
しかし結構快適というか、登りやすそうなルートだとは感じた。最後にTハシさんがトライして、核心を越えてゴールに迫ったものの、やはり上部でヨレ落ち。つなぐと厳しいのだろうな。

5時前に撤収。帰りの道すがらで、障子岩からの帰りでバスを待つbuchiさんたちのパーティを見かけて手を降る。変なバス停にいると思ったが、その後でメールで聞いたら、豆腐屋を目指していたとか。

帰りはうまい具合に、上りのホリデー快速が来て、座って帰れた。

初めての神戸の岩場だったが、久しぶりの石灰岩コルネ登りで、楽しかった。これから染み出しがどうなるかわからないが、そんなには日も当たらないので、まだまだ登れそうな感じ。ぜひまた行きたい。運転していただいたTハシさん、ありがとうございました。

・バブルス(11b)××○:石灰岩らしいコルネ登りのルート。OSとは言わないが、2便では登りたかった。
・カラヤブリ(12a):敗退。持久系が得意(というより厳しいボルダームーブが苦手)な自分には、登りやすそうな感じはした(敗退のくせに)。

なお、この岩場は、『100岩場』では「神戸の岩場」という名前になっている。
「神戸岩」は、この岩場ではなく、近くの別の地名(観光地)として存在しているのでそれと区別するためだろう。かといって、「神戸」では、ふつう兵庫県の神戸のように思われる。そこで、ちょっとこなれないが「神戸の岩場」と呼ぶようにしているのだろう。


●気温、服装メモ
東京の予想最高気温は30度。天気予報は「各地で真夏日になるでしょう」と告げていた。
しかし、岩場の木陰にいるとひんやりと涼しくて、レストの合間の昼寝は、最高に気持ちよかった。登っているときには、やっぱり汗が吹き出す、これは仕方ないか。
一日中、綿の半Tに、バーブライトで着替えはしなかった。
シューズは安定のソリューション3号(Mi6改)。滑る予感も感じさせない。

蚊は結構出ていた。虫除け必須。他パーティの人が、お彼岸の墓地のようにやたらとたくさん蚊取り線香をたいていたが、ちと煙かった。

▼アプローチメモ
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初めての神戸の岩場/クライミングメモ70(外15、神戸の岩場1)_d0252022_2345136.jpg


▼日焼け止め塗ってる?
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by seeyou44 | 2015-05-30 23:46 | 外岩クライミング


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