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おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

リソールしたシューズが戻ってきた/クライミングメモ23(ジム20、江戸川橋13、パス31)

先日、バーチにリソールに出していたスポルティバ・ソリューション2足(2号と3号)が戻ってきた。1月の中旬に送ったので、1ヶ月ちょっと。たぶん、Mi6の入荷前に送ったので、それで普通より少し時間がかかっていると思う。

・2号:2012年2月購入→13年3月リソール(HF)→今回リソール(HF)+ランド修理
リソール6100円(500円引きで)+ランド修理1320円=7420円
(最初のりソールから間が空いたのは、2足同時にリソールに出したかったので、しばらく放置しておいたから)

・3号:2013年5月(?)購入→15年11月から外岩本気用に投入。わずか3ヶ月ほどで要リソールに。今回はMi6にした。リソール6100円(500円引きで)

2足のりソール合計で13520円(税込み、戻りの代引料、送料込み)

この2足で1年は使えると思えば、まあ妥当な負担だけど、1年持つかなあ? 外岩で使ったらすぐになくなる気もする。3号は3ヶ月しか使えなかった。

ところで、戻ってきたシューズには、作業時の識別のためだと思うが、薄い色のペン(鉛筆?)で番号が書かれていた。
これにはちょっと驚いた。すごいことするよね、バーチ。

たとえば、スーツのパンツの丈つめを依頼したとき、業者がパンツ自体にペンで番号書くなんてことは、絶対しないはず。番号で識別する必要があるとしても、まともな企業、まともな社会人なら、ワイヤーラベルとかシールとか、痕跡が残らないものを使おうと思うはず。

ラベルを使うのが面倒だからなのか、客のシューズに直接、ペンで識別番号を書いちゃうというのは、なんというか、常識では計り知れない感性だ。「客のもの」をなんだと思ってるんだろう?
こういうところも、やっぱり独占企業=殿様商売だからこそ、か。

実際のところ、書かれた文字そのものについては自分はそんなに気にならないが(書くという行為は気になるが)、文字が気になる人は、注文の際に「人のシューズに勝手に書き込みするな」って注文つけた方がいいと思います。

▼バーチが勝手に書いた番号。もう1足は「23」だった。
リソールしたシューズが戻ってきた/クライミングメモ23(ジム20、江戸川橋13、パス31)_d0252022_12263710.jpg


さて、2号のHFは2回目なので、だいたい勝手はわかっている。性能は問題ないはず。

今回の目玉は、最新ラバーのステルスMi6にした3号。
戻ってきた3号のソールを指で押してみると、明らかにHFよりも柔らかく、ねっとりしたねばりを感じる。ためしに、ツルツルのスチール家具などにこすりつけてみると、確かに強いフリクションがある。
指で押した感じでわかるくらいに、非常に柔らかいので、すぐに磨り減りそうな気がするのだが、このラバーが用いられているチームVxiを使っている経験からいうと、たとえばHFやXS Grip2と比べて、特に消耗が速いという感じもしないから不思議である。(厳密なテストを行っているわけではないので、実際は違いがあるのかもしれないが)

いずれにしても、外岩で使ってみないことには、ソールの真価はわからない。ジム用など、なんでもいいと言えば、なんでもいい。高性能ラバーは外岩で武器になってなんぼ、である。

だが、リソールから上がってきたばかりのシューズ、とくに初めてMi6でリソールした3号は、やっぱり早く試してみたくなる。

というわけで、いつものジム用1号に加えて、2号と3号、計3足ものソリューションをかばんにいれて、江戸川橋へ。

さっそくボルダー壁で使ってみたが、アップ用の簡単な課題では、フリクションの違いはよくわからない。かなり厳しくて、足がすべりそうな課題でやらないと、真価は感じられなさそう。
といって、あくまでリードが狙いなので、ボルダーで厳しい課題を打ちこんで、疲れてしまうわけにはいかない。
ただ、直接フリクション性能の違い、というわけではないが、柔らかいことに由来する、登りやすさは確かに感じる。

その後、Kハマさんとリード。
狙いのミント12bだが、今日はIトウさんもトライしており、交互のトライとなった。
自分の1便目は、前回とまったく同じムーブ。そして、ゴール1手前のスローパーがまったく止まらず、落ちた。

2便目も、同様。スローパーが止まらず落ちる。

Iトウさんのトライを見ていたら、ところどころでムーブが自分とけっこう違う。大きな違いは、核心部、長身のIトウさんは、右足ヒールで身体をしっかり安定させてから、左手でスタティックにスローパーをリップ気味に保持できる。
2便目フォールの後、それを真似しようとしたが、ヒールだと足が低くなりすぎ、パツパツで厳しい(あるいは、ヒールのムーブが下手だからかもしれない)。とにかく、自分の場合は、デッドで出すしかなさそうだ。
ただ、最終クリップをかける位置と、中間部の右トラバースのときの動きは参考になった。それらを採り入れ、ムーブを修正して降りる。

2トライですでに腕がヨレヨレ。
3便目はまるで登れる感じがしなかったので、下部はちょんぼして中間部の箱の上から。改良した中間部の動きは、多少(数パーセント)の省力化にはなりそう。特に最終クリップを下からかけるのは、だいぶ良い。
そしてスローパーは止まったが、最後のランジが出せず、フォール。厳しい。せめて、中間部からつないでゴールまでつながるなら、だいぶ希望が見えるのだけど。中間部からでもゴールまでつながらないのでは、スタートからでつながるわけがない。

Iトウさんが、「普通のルートで、最後に10パーセントくらいの力が残っていればゴールが取れるとすると、このルートは30パーセントくらいの力が残ってないと最後のムーブができない」と言っていたが、確かにそんな感じがする。そのため、下部のムーブを少しでも精緻化、省力化して、数パーセントでも力をセーブしなければならない。
前回でムーブはだいたい完璧になったと思っていたのに、まだだいぶ改良の余地があったとは。やっぱり人とのセッションは参考になる。Iトウさんに感謝。

・ミント12b、本日3便、計14便
by seeyou44 | 2015-02-19 12:28 | ジムクライミング


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