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おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

たまにはギアネタを

ギアネタは、さほど好きではない。
なぜなら、ギアは金があれば買えるものだから。
金があれば買えるものなど、語るべきたいした価値はない。
外岩であれ、ジムであれ、「登ること」自体は金では買えない。だからこそ、語るべき価値がある。

などとカッコつけてみたところで、自分がギアを購入する際には、他人のレビューを参考にすることが多いのも事実。
一方的に情報を受け取るだけでは、申し訳ない気もする。自分でもささやかながら発信することで、他人の役に立つことがあるかもしれない。せいぜい、他山の石としかならないかもしれないが。。。

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すでにみなさんご存知であろうが、この3月~4月にかけて、消費税の増税にあわせるかのように、クライミングシューズメーカー各社が価格を引き上げている。
消費税値上げ分だけなら3%のはずだが、それをはるかに上回る値上げで、いわく「円安のため?」
じゃあ、特にファイブテンさんに聞きたいが、80円/ドルを切るような円高のとき、値下げしたんか! たしかに、スポルティバさんは、円高のときに少し値下げした。多分に、内外価格差が大きすぎて個人輸入を防ぐための防衛的なものであったにしろ、一応値下げしたことはした。しかし、ファイブテンさんは。。。
はっきり言って、かなり舐められてますよね、日本のクライマー。
それから八王子の某リソールショップ。ここも消費税増税にあわせてリソール料金10%値上げの「価格改訂」(他の作業ではさらに高い改定率になっているものもある)。
こういうのって普通、「便乗値上げ」って言うんじゃないのかしらん?

そういうわけで値上げ前の3月中にリソールに出していたソリューションが、約1か月をかけて戻ってきた。
時間がかかるのは、ま、仕方ないだろう。自分は「仕事が遅い男」として有名なので、人の仕事が遅いことは、あまり気にならない。どうせ早かれ遅かれ死ぬんだから、そんなに焦るなよ、って感じだ。
アマゾンさんなんて注文した当日に商品が届くとか、やりすぎだろ、"馬鹿じゃねーの"、くらいにしか思わない。そうやって、どこもかしこも無駄で過剰なサービスを蔓延させようとするから、ブラックな労働環境がはびこるんだろう。みんなもっとだらけていいよ。
便乗値上げは気になるけどね。

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●シューズネタ1
さて、ここからが本題だが、このソリューションは今回で3回目のリソール。HF→オニキスときて、今回はC4にしてみた。本当はHFが良かったのだが、バーチには去年の夏からHFが入荷していない。
ファイブテンが、アディダスに買収されたことが関係あるのだろうか?
実際、シューズメーカーにしてみれば、リソールなんかされたら、その分シューズが売れなくなるのだから、面白いことではないだろう。ビブラムのようなラバーを売るのが本業のメーカーならともかく、ファイブテンはシューズが本業だ。C4のような陳腐化した製品ならともかく、HFのような、差別化の源泉になる高性能ラバーを他社に卸すことに消極的になるのは、当然のことのようにも思える。
これだけ長期間在庫切れが続いていることとあわせて考えると、今後も入る可能性は低いのではないかという疑念がわく。

まして、最新のMi6がリソールラバーとして使われる可能性は、限りなくゼロであろう。

(関係ないけど、チームファイブテンの黒い奴は、マイナーモデルチェンジして、ソールがHFになりましたね。結局、ミスティークというラバーは失敗作だったということ?)

そこで気になるのは、いま使っているVXiの寿命だ。
現状では、Mi6ラバーは、フリクションがよい割には、意外と減りが少なく、もちが良いという印象である。しかし、いずれはソールが寿命を迎えるであろう。その時にどうするか?
アッパーも極薄素材だし、ランドも入っていないようなので、全体に耐久性は低いだろう。わざわざ7000円ほど支払って、より性能が劣るC4にリソールするのか?(そもそもリソールが可能なのだろうか?)
それとも、21600円(10%オフで買えるが)で新品購入か? 貧乏な自分には、非常に悩ましい選択だ。物理的に可能なら、1回はリソールをしてみるだろうが。

今回3回目のリソールをした初代ソリューションは、2010年11月の購入。すでに3年半も履いていることになるもちろん、これだけをずっと履いているわけでないが、長持ちしている。足にぴったり馴染んでいて、ジム用としては最高。自分でラバーコートしたアッパーは、十分丈夫で、まだ1,2回はリソールできそうだ。
ソールの残りがたっぷりのうちなら、外でだって十分通用するだろう。外では石灰岩が多いので、フリクション重視でHFリソールの2代目を使っていたが(VXiが来る前まで)、アップ用ならこれで十分。
そう考えると、ソリューションはコストパフォーマンスは高いなあ。
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●シューズネタ2
「値上げ前に」と思って購入したパイソン(EUR36)。
伸びる伸びると誰もがいい、ソリューションが37ならパイソンは1サイズ小さい36でちょうどいいと言われたが、痛くてたまらん。入るけど、登れるけど、ピッチピチ過ぎて「足裏感覚」など皆無。。。1回ジムで履いて、あきらめた。
N村氏は、「一ヵ月くらい痛くてたまらないけど我慢して履いて伸ばす」と豪語しているが、そこまでして伸ばすなら、最初からハーフ大きいのを買った方がいいのでは、と思ってしまう。
また、このシューズもミウラー系のラスト(足型)だと思うが、やっぱりミウラー系は、自分の足形に合ってないような気がする(ソリューションは、ミウラー系とは少し違う。先がセンター寄り)。
また、ちょうど同時期にチームVXiを手に入れて、そのあまりの柔らかさと快適さを知り、どうしてもそれと比べてしまうということもある。

シューズに関しては「柔らかい担当(チャートや石灰岩?)」がVXi、「硬い担当(花崗岩?)」がソリューション、「ジム担当」が古いソリューション、で、もういいかと思い始めている。

といいながら、履いたことのないのがオクで出てると、つい買ってしまうのだけど。。。

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●ヘルメットネタ
ところで、昨日の河又では、オレンジ色の憎いやつ(※)「シロッコ」を初実戦投入。

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やはり軽い。まじで軽い。重さはまったく気にならない。
そして装着感も良い。通常のヘルメットでは頭に着く部分がやや硬いベルトだが、シロッコでは布のテープ(ひも)で、こすれる感じが少ない。軽いから、頭を前後、左右に振っても、ずれがほとんどなく、ぴったりと追随してくれる。

だが、自分の場合、ずっとつけていると、頭皮が少しかゆくなるのが気になった。これは帽子をかぶっていてもなるので、たぶん皮膚が過敏なのだと思う。だから、帽子も嫌いだし、通常のヘルメットはもっと嫌いだ。シロッコは、帽子や通常のヘルメットよりは密着感が少ないのだが、やっぱり皮膚の違和感が、ちょっと気になる。それで、後半の登りでは、脱いでいた。慣れてきたらまたちがってくるかな? ま、ぼちぼち使おう。

今だと、実売価格の安い店で13000円くらいか。クライミング用ヘルメットとしてはやや値段は高いけど、BDが今春にかなり値上げをしたので、相対的にはあまり高い感じがしなくなってしまった。
安いものを買っても、持っていったり、着けるのが面倒になるのでは意味がない
とにかく軽いと携帯も装着も苦にならないので、多少高くても十分にその価値はあると思う。クライミングのみならず、沢にも、普通の縦走にもおすすめできる。

余談だが硬いシェルのメットと異なり、素材の柔らかいシロッコは、昼寝のとき枕にするにもよかった。これもメリットかも。

(※)このコピーがわかる人はおじさん、おばさんです。

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●ハーネス
最近使っているハーネスは、BDのオゾン。

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去年の終わりころ、オクで、約半額で入手した。しかし、Sサイズでウエストはだいたいぴったりなのに、太ももがパンパン。自分は、大腿の筋肉が発達していて、脚が太い。それで、使わずに放置していたのだが、減量で足も少し細くなって使えるようになった。
さすがに高いだけあって、なんとかという技術を使ったオゾンのスワミベルトは、安物のモーメンタムに比べてかなり快適。
モーメンタムは、スワミベルトの上下がテープになっている。ビレイのときにテンションがかかかると、(ハーネスが斜め上に引かれるので)下のテープ部分だけが腰に密着して、違和感というか痛みが出るのを感じた。しかし、一面が均等な素材になっているオゾンでは、そういうことはまったくない。
これも、今期モデルから少し値上げされて、しかも自分が持っているモデルのなかなか綺麗なグリーンから変な黄土色みたいな地味な色になってしまった。
デブ時に買っておいて大正解だった。
ビレイループのベルトがかなり細いので、耐久性が気になるが、当面はこれを使う。

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●ロープバッグ
ロープバッグ自体は、マムートのインフィニティについてきた、大型トートバッグ型のものを使っているが(単体で買うと2000円くらいする)、シートは付属しておらずロープがはみ出しやすいので、汚れている平らな地面ではやや使い勝手が悪い。逆に、取り付きが急斜面だったり、切り立った狭いところでは、使い勝手がいい。取っ手をヌンチャクで木などにつなげておけば、崖下などに落ちてしまう心配もない。

たまにはギアネタを_d0252022_424059.jpg


河又みたいな、取り付きが広くて平らなところでは、ロープシートは、300円くらいのブルーシートを使っている。広いし、ロープの末端が通せる穴も四隅にあるしで、使いやすい。シューズの脱ぎ履きのときはその上に座ればいい。
登攀が登り終わったら、ブルーシートの穴にロープの末端を結び、そのままくるくる丸めて、マムートローブバッグに突っ込む。岩場内での移動のときは、そこにシューズやガチャ、飲み物なども突っ込んで、肩にかけて移動する。
この2つがあれば、十分実用的で何の問題もない。

だが、今期、BDはヘルメットやハーネスを値下げしたのだけど、なぜかロープバックは値下げしている!どういう理由かはわからない。在庫処分なのかな?
今のスタイルで別に困ることはないが、値下げされたので、使っている人も多くて良さそうなスーパースラッカーを買ってもいいかなと考え中。
4000円程度のもの、考えずに買え、って感じだけど。。。
by seeyou44 | 2014-04-22 03:38 | ギア、ウェア


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