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おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

大雪の日。寒いがフリクションはばっちり クライミングメモ14(ジム13、江戸川橋13、パス24)

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東京は、大雪。27センチの積雪は、実に45年ぶりの積雪量らしい。

長靴や防寒ブーツは持ってないが、雪山用のブーツを履くのは大げさだろうと、3シーズン用のトレッキングシューズを履いて出かける。思えばこのシューズを履くのも2年ぶりくらいだろうか? フリークライミングにはまってから、普通の登山にはめっきり行かなくなってしまった。せいぜい、夏の沢登りくらいなので、トレッキングシューズの出番はない。久しぶりの出番が、雪の中でクライミングジムに向かうためというのも、皮肉な感じがする。
自転車は危険なので、歩いて江戸川橋に向かう。
途中で、都知事選の事前投票を済ませた。

雪の中の歩きは、バランスを取りながらになるので乾いた道を歩くよりはずっと疲れる。約30分強の道のりで、出るときはちょっと寒いくらいだったのに、途中からは軽く汗ばむくらいになっていた。

昨日、天気予報を見たら東京の本日の天気は「吹雪」! 雪ではありません、吹雪ですよ。これには驚いた。
山屋の感覚での吹雪とは、ホワイトアウトして、進むことも引くこともできず、雪洞を掘ってビバークするしかない、下手したらここで死ぬかも、、、というような状態の天候だ。まさか、東京でホワイトアウト?とワクワクしながら寝たのだが、起きてみると、さすがにそこまでの大雪暴風ではない。
しかし、湿雪ではない、細かく硬い、サラサラのパウダースノーが縦横に風に舞い、なかなかの風情ではあった。

私の母親は北海道の函館市出身なのだが、かの地の昨今の様子を聞くと、観光以外にこれといった産業がないため、若い人が流出し、高齢化の進展が激しいらしい。
そのため、雪かきのような力仕事をするのが大変だということを、叔母さんからときおり聞いていた。
豪雪地域(函館はそうでもないが)の暮らしは、それだけで大変なものであろう。

そういうことを思うと、大雪が降ったからとはしゃぐのは少し不謹慎な気がするし、実際、豪雪地域の人からすればこの程度の「小雪」でなに大騒ぎしてるの?と噴飯ものなのだろうとは十分に想像つくのだが、東京の住人にとっては、非日常的な異変であることは間違いない。
そして、非日常的な異変というのは困るところもあるのだろうが、ワクワクする部分もあり、自分などはワクワクする方を強く感じてしまうのだ。
大雪、台風、国鉄のストライキ(最近はないですが)など、大歓迎なのである。
とは言え、それはたまにくるから非日常的な異変なのであり、毎週毎週訪れられたらワクワクよりも困り感の方が強くなるであろうから、せいぜい年に2、3回程度がよいのであろう。

などとくだらないことを考えながらジムに着くと、意外なことに、客はそこそこ入っている。普段の土曜よりは少ないだろうが、平日の夜とはあまり変わらないのではないだろうか。
しかし、寒い。東京の予想最高気温は2度。ジムの中は、10~15度くらいだろうか?着てきた長Tの上に半Tを重ねて着たが、それでも奥にいると寒さを感じる。ついついストーブの周りに集まってしまう。

ホールドもヒンヤリと冷たく、だが、フリクションは良い。
適当にアップしていると、前回のように体の重い感じもなく、壁の状態とあいまって調子はよさそうだ。

前回敗退した100度壁の手足青のI。なんだか難しいと思って、ホールドをよく見てみたら、ムーブを間違えていたことに気付いた。正しいムーブでやったら、2トライで登れた。

続いて、登れる気がしなかった苦手課題、黄色11に挑戦。
やはりフリクションがいいのか、右手ポケットがよく止まり、数度のトライで落とせた。ただし、クロスでのゴール取りがかなり怖く、右膝のことを考えると、2度とやりたくない。
これでようやく、テープ替えになった黄色が全部終わった。
110度の黄色はまだ1本も落としてないのだが、こちらはゴール核心のものが多くて、やはり右膝のことを考えると、あまり食指が動かない。そのうちボチボチトライしていこうかな、というくらい。

そういえば、今日はアルミヒンジ付きのごついサポーターを巻いて登ったのだが、効果はどうなのだろう?
登りにくくなることは間違いないのだが、高いところから落ちた時のサポート力については、疑問だ。ないよりまし程度か。

赤3。赤の中では易しいと言われる課題。スタートをアンダーで持って1手目がちょっと厳しいのだけど、そこが取れたらあとは確かに易しく、3トライでできた。もっともゴールを取った後バランスを崩して派手に落ちて、ヒヤリとしたが。

1階の寒さがいやになり、2階へ。
ルーフの「おたじょう日ルート」11dを、最初から登ってムーブをばらす。3パートのうち、一番難しい最後の紫パートは、完登できなかった。が、ゴール1手前と、これまででは最高の地点まで進んだ。
1パートと2ポートは、ムーブは問題ない。ただし、つなげたら相当腕を消耗しそうである。
よいトレーニング課題だと思う。

7時近くになって、そろそろ上がろうか、それともリードをやってるS山さんたちに混ぜてもらおうかと考えていたところ、Y木さんが登場。仕事の帰りらしく、大雪のなかご苦労様である。それで、リードをやることに。
まず、自分が垂壁左の黒11aから。前回2トライしてムーブはわかっているはずなので、1撃で落とす気まんまん。
が、前回も落ちた核心前のポケット取りで落ちる。弱いなあ。。。
次にY木さんがトライし、あっさり完登。やっぱり強いなあ。。。

自分の2便目。ポケット取りはこなし、右手スローパーを取ってクリップ、、、と思ったら、ここのクリップが悪い!考えてみればこれまではテンションしてクリップをかけてから核心をトライしたことしかない。
つなげるとクリップがかなり悪いので、右手クロスで出すべきカチをいったん左手で取って、右足ヒールで体勢を安定させて右手でクリップしてから、右手と左手を戻して最初の体勢にして、右手クロスでカチに、というムーブにした。が、手順が増えるのがけっこう消耗で、右手クロスを取ってから足を送ったものの、次の左手のスローパーに届かず、声を上げて落ちる。。。
3便目は、クロスで右手を取った後、右足を見失った。デカいピンクホールドの下にあり、完全に見えなくなる。足をバタバタさせているうちに落ちた。まあ、腕が終わっていたのかもしれない。

試しに、Y木さんがやっていたカチのマッチムーブを練習した。正対のままなので、クロスで出すより足送りはわかりやすいが、マッチ持ち替えがかなり悪い。指が弱い自分では、保持しきれないかも。。。。
足送りをよく確認して、クロスムーブにするのと、どちらがよいか微妙なところ。

本日3便、計5便。ボルダーを打った後だから、と言い訳したが、たかがジムの11aでこんなに登れないのは弱すぎる。
くそう。。。

帰りはさらに積もった雪をザクザクと踏みしめ、坂道でキックステップごっこをしたりして、少しだけ雪山気分を味わった。
by seeyou44 | 2014-02-08 23:59 | ジムクライミング


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