おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

中高年にはボルダリングよりロープクライミング

ボルダリングは身体に悪い。

身体へのいろいろな悪影響があるが、飛び降りて着地する際の、腰や膝への負担が、もっとも大きなものだと思う。
ジムで、分厚いマットを敷いていたとしても、いくたびに、何十回と飛び降りていれば、関節への影響はかなり大きなものがあるはずだ。外の岩場での薄いクラッシュパッドでは、なおさらだ。
これは若い時には、わからなくても、歳をとってから、影響を感じるようになるのが恐ろしい。

木村晋介さんがどこかに書いていたいが、若い時にボルダリングの着地をしすぎて腰を傷めたので、いまは絶対にボルダリングはやらないと。

ジムの関係者やメディアなど、ボルダリングを飯の種にしている人たちは、こういう負の側面はあまり言ってくれないので、自分で意識して気をつけるしかない。

ただしこれはボルダリングだけではない。どんなスポーツも、やり過ぎれば、つまり、ある程度本気でやっていれば、身体に悪い影響があるのは当然だ。ランニングだって、膝や心臓への悪影響がある。なので、ボルダリングだけが、他のスポーツと比べて突出して体に悪いというわけではない(と思うが、比較した研究などはあるのだろうか?)

もっとも、とっくにクライミングジャンキーになっている人は、なにを言ったって好きなように登るに決まってる。そろそろ50歳を迎え、膝の故障(靭帯断裂)や腰痛を抱えた自分も、体が動くうちはボルダリングをやめるつもりはない。

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ただし、これからクライミングを始めたい、あるいは若いときに登っていて、またやりたいと思っている中高年(45~50歳以上くらい)の人には、正直、ボルダリングはあまり向かないのではないのかなあ、と。

もちろん、やってもいいのだけど、なるべくクライムダウンを心がけるとか、膝や腰にサポーターやコルセットを着用しておくなど、それなりの安全対策を取って登る方がいいだろう。

一方、ロープクライミング(リードクライミングやトップロープクライミング)は、ボルダリングに比べれば、身体への負担は小さい。ビレイヤーがきちんとビレイしていれば、危険も少ない(無いわけではない)。

一般的に、高所で行われるロープクライミングより、より低いところで行われるボルダリングの方が危険は少ないようにイメージされるだろうが、実は、体への悪影響、健康被害の点では、ボルダリングの着地の方がずっと危険性が高い。
また、運動強度という点からも、一般的に、ボルダリングは瞬発系(短時間で最大の力を発揮する)であるのに対して、ロープクライミングは持久系(中程度の力を長時間発揮する)という傾向がある。
つまり、着地のことを別にしても、運動の内容の面でも、強度の高いボルダリングの方が怪我を誘発しやすいだろう。

というわけで、昨今はジムでのボルダリングが人気ではあるが、中高年がクライミングをやりたいのであれば、ボルダリングよりもロープクライミングの方が適していると思うのだ。

ただし、ロープクライミングは、高所で行うため、もし重大なミスがあると致命的になる。毎回の健康被害は少なくても、一気に命を失う可能性があるのが、ロープクライミングだ。もし取り組むなら、十分にシステムに習熟しておく必要がある。
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by seeyou44 | 2016-04-20 11:25 | クライミング研究 | Comments(2)
Commented by yosino tosio at 2017-04-22 13:46 x
始めてコメントいたします、もっぱら奥多摩でボルダリングをやっている58歳です。
僕は22歳からボルダリングを初めましたが、体は別に何ともないです。

僕がボルダリングを始めた時はマットもなく、直接地べたでしたが単に痛いだけでした。

たまに怪我をすることは有りますが、完治したので慢性に成ったことはないです(指関節の損傷、背筋の肉離れ、足首の捻挫)

年寄りの方がジムのシルバー割引が使えるので有利です
Commented by seeyou44 at 2017-05-15 16:57
> yosino tosioさん
コメントありがとうございます。いまは、ブログは引っ越していて、こちらはごくたまに覗くだけなので、コメントに気づくのが遅れました。すみません。

なんともない方もいるのですね。人それぞれでしょうか。

シルバー割引は、うらやましいです。自分もあと10年くらいですが。


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