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おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

「アイロンヘッド」お触りしたが…/クライミングメモ6(外2、城ヶ崎1)

今回のツアー、計画段階で紆余曲折があり、城ヶ崎に泊まることは直前に決まった。金曜に「大重丸」に電話したがすでに満室。だが、大重丸のすぐ近くの「いさお丸」は空いていたので、素泊りの予約を入れた。

修善寺の筥湯を出て、城ヶ崎のマックスバリュー(イオン系、なんでも安い)で当日の夕食、翌日の朝・昼食を購入。「いさお丸」に着いたのは7時半を過ぎていた。

着いたらすぐに夕食。今回のメンバーは、だれも酒を飲まない。私は断酒中だし、Kハマさんはもともとあまり飲まない。Oトモさんは、もしかしたら飲みたかったのかもしれないが、他の2人が飲まないのに1人で飲んでもつまらないと思ったのか、酒類を買っていない。
そのため、明日の狙いなどを少し話たら、もうすることもない。それに、前日2時間くらいしか寝ていないので眠い。9時には電気を消して就寝。
朝方、トイレで目が覚め、少し寒くて余っていた掛け布団を追加でかけた。持病(?)の、右半身痛が出て、痛くて眠れず、布団の中で30分くらいマッサージをして、少しうとうとしたら、もう起床時間の6時半になった。時計を見ていないが、1時間くらい早く起きたのか。
それでも8時間以上は熟睡しているはず。なのに、やっぱり岩場でも、車でも眠くなるのが不思議だ。睡眠時無呼吸症などの疑いがある。

朝食は宿からお湯をもらい、昨日買ったカップうどんと、惣菜の天ぷら。さっさと食べて、お茶を飲み、8時前には宿を出た。
「いさお丸」の素泊まり料金は、3500円。我々は筥湯に寄ったから風呂には入らなかったが、もちろん入りたければ入れる。十分に安い。大重丸は3食付き(1食はおにぎり)で6000円だが、マックスバリューで3食分を買っても絶対に2500円はかからないから、安く上げたいなら、素泊まりの方がいい。
もちろん、しっかりとした美味しい食事がしたい人は、宿の食事付きの方がいいのだろうが、自分は飲食には関心が薄いので、カップうどんと菓子パンでも食べられれば十分。その分、安くなる方がいい。

宿を出たのは8時前で、岩場に着いたのは8時ちょっと過ぎ。一番乗りだった。キラキラと光る朝の海を背後に懸垂下降をしていくのが、気持ちいい。
宿を出るとき、宿の人には「早いですねえ」と言われたが、そうでもないだろう。寝るのが早いのだから、あと30分早く起きて、30分早く登り始めてもいいと思った。上がりは3時くらいと早いのだから、その分朝は早くてもいい。その方が、たくさん登れる。

アップのルートは、それぞれ初めて登る「名探偵登場」(5.8)、「ハジノライン」(10a)で、OS。前回よりもホールドが潮っぽくヌメる感じがしたのは、このエリアだからなのか、それとも天気の関係か?

登っているうちに、続々とクライマーが降りてくる。比喩ではなく、本当に続々で、懸垂下降している姿がほとんど途切れることがない感じ。Kスケさん、Iちゃん、シュウさんたちのロックランズ組も登場し、挨拶。江戸川橋の顔見知りの方もいる。
結局、エリア全体では前回よりも、だいぶ混んでいた。

もう1本、ピーターパン(10b)でアップしたかったが、すでに順番待ち。アップで順番待ちもなんだかなあ、と思い、だれも取り付いていない「アイロンヘッド」(12a)にヌン掛け便を出すことにした。どうせテンテンでヌン掛けなのだから、アップ代わりにもなるだろう。
右側の壁が染み出しでびしょびしょで怖かったが、3ピン目までは問題なし。4ピン目のヌンチャク掛けるのが遠くて、かけたはいいが、そのヌンチャクにロープをクリップできず、大きくフォール。かぶっているので復帰が大変なので、そのまま降りた。その後、すぐに強い人が登って、中間部のヌンチャクをかけてくれて(上部は残置があった)、ヌン掛の心配はなくなった。

その上手い人はオンサイトトライの様子だが、終了点直下でテンション。惜しいところでオンサイトを逃していた。やはり、あそこが核心らしいが、下からでは遠くて、見ていても様子がわからない。

2便目(実質的には1便目)。5ピン目くらいまではガバガバで、スムーズに進んだ。そのあとは、テンテンでホールドを探りながら進み、核心と言われる終了点直下まで。そして核心部は、いろいろ試したが、ムーブがわからず、終了点まで行けずに敗退。こうではないか?と思えるムーブがあったのだが、ヌンチャクが足元でちょっと大胆なムーブになるので、怖くてできなかった。が、降りてきて上手い人と話していたら、やはりそれが正解ムーブらしい。うーん、できるのか?

このルート、とにかく長いので、時間がかかるし、疲れる。自分は、昨日の頑張りで疲れが残っている一方、手の皮は残っていないこともあり、核心ムーブの組み立ては次回にして、今日はやめることにした。
幸い、強い人がもう1回登るというので、回収をお願いした(ありがとうございました)。

まだ時間はあるので、ロックラ組がヌンチャクをかけていた「ホワイトシャーク」(11c)を触ることにした。取り付きで用意をしていると、顔に水が?どうやら強風で波が高く、たまーに波しぶきがここまで飛んでくるらしい。大丈夫か?
しかし、Kスケさんは「風に吹かれてより簡単」と言うし、昨日城山で会ったHカド氏も簡単と言っていたので、気軽な気持ちで取り付いたら、意外とホールドが細かくて、テンテン。
普通に11cの難しさ(当たり前か)。ビレイしてもらっていたKスケさんに散々アドバイスをもらって、なんとかトップアウトのみ。くたびれた。

Kハマさんと、Oトモさんは、2人で「風に吹かれて」をずっとトライしていたが、残念ながらRPならず。
「ホワイトシャーク」は短いし、もう1便出してもいいかと思っていたが、Oトモさんが足の古傷を痛めたということで、本日は終了することにした。2時半くらいで、登り返しの渋滞を避けるには、いい頃合いだ。
帰り支度をして登り返し地点に着いたら、誰もいない。そして、準備をしている間に後ろに他のパーティが並んだ。

ちなみに、この登り返しについて、後からJFAのサイトを見たら、「ロープを結ぶなどの準備は、下の地面で行って、取り付きでは行わないように(渋滞の原因になるから)」との趣旨が書いてあった。たしかにそのとおりだ。
知らずに、上で準備をしてしまい、反省。

帰りの道は、小田原までの有料道路が大変な渋滞だったらしいが、前回Sキ氏に教えてもらった裏道を駆使して、完全に渋滞を回避した、、、らしい。自分はほとんど寝ていました。東名で少し渋滞はあったものの、8時くらいには吉祥寺に着いた。

Oトモさん、いつも運転ありがとうございます。足、お大事に!

・アイロンヘッド(12a):××(4ピン目敗退と、終了点下核心敗退)
・ホワイトシャーク(11c):×(ホールドが悪い。テンテンでトップアウトのみ)

12台をやるなら、11cは、OSか、1テンくらいで抜けて2撃したいところ。
「アイロン」をやる前に、まずはこの岩場の11台を登った方が良さそうな気もしてきた。Kスケさんがやっていた「カルボナーラ」(11b)も厳しそうだったし。
そういえば、チェシャネコ(10d)はおろか、「ティンカーベル」(10b)も、完登してないんだよね、よく考えると。まずそのあたりから片付けるべきか?


●アイロンヘッドのルールあるいは限定?と、危険性
家に帰ってきてから、「アイロンヘッド」について調べたところ、最後は棚に立ち上がった後で終了点にクリップをしなければならない、というルールがあるらしい。
つまり、終了点に長ヌンをかけて、下からクリップした後で、立ち上がるのはダメだと。初登者がそう言っているらしい。
http://blog.goo.ne.jp/timeslipper/e/01252067e17777655845f31928743882

そして、それを避けて登ろうとして大フォールしたり、あるいは避けずにお助けクリップを使ってしまった…、などの動画が、Youtubeにいくつかアップされている。
つまり、私が核心だと思ったムーブをこなした後、さらに登り切るまでがちょっと悪い、ということのようだ。
ガバとは言え、下の長いムーブをこなしてヨレた腕で、できるのだろうか?





もし終了点クリップに失敗した場合、ランナウトしているので、ロングフォールになる。うまくロープを流すか、緩めるかしておかないと、壁に激突して怪我の可能性が……。
調べてみると、怖い話がたくさん出てきた。

http://suk2.tok2.com/user/pecoma/?y=2008&m=12&d=31&a=0

http://blackmacine1.blog50.fc2.com/blog-entry-62.html

http://wind.ap.teacup.com/gaida/966.html

http://amoiclimbingclub.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_6a64.html

自分は、OSトライで取り付く前は、そのルートについての情報はなるべく見ないように心がけているので、こういった危険性もまったく知らなかったのだけど、危険性に関する情報だけは、知っておいた方がいいとかも。というか、トポに書いてほしい。

次回トライするかどうか、考え直した方がいいかも。少なくとも、ヘルメットは絶対かぶった方がいいね(ロングフォールする可能性があることをわかっているルートなのに、なんでみんなヘルメットをかぶらないのだろう?)


●服装メモ&費用メモ
この日のシーサイドはときどき強い風が吹き、長T1枚では、じっとしていると寒い感じの時もあった。風がやむとポカポカなのだけど。登っている時はメリノウール長T1枚。休憩時は、昨日と同じように中綿ジャケットを羽織った。
「いさお丸」素泊まり3500円。
高速代、ガソリン代合計1700円(1人/3人)。

▼「風」トライのOトモさんとKハマさん
「アイロンヘッド」お触りしたが…/クライミングメモ6(外2、城ヶ崎1)_d0252022_12171656.jpg

「アイロンヘッド」お触りしたが…/クライミングメモ6(外2、城ヶ崎1)_d0252022_12192262.jpg

by seeyou44 | 2015-01-12 23:59 | 外岩クライミング


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