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おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

クライミングメモ13(外1、城山1)オバドラ、2テンまで。上手くなったのは……

W君、S木氏と城山へ。
W君は、土曜日帰りで、自分とS木氏は1泊。ちょっと変則的だが、行きはW君の車に乗り、帰りはS木氏の車で送ってもらった。
この週末は強い冬型気圧配置ということで、寒さと、強風が予想されていた。大仁に向かう車中から見える街路樹の激しい揺れに、風の強さを感じる。
アピタ裏の土手で9時半に待ち合わせたが、着いたのは10時ごろ。
ワイルドボアに降りると、ロックランズ組がジャンバラヤをやっていたので挨拶する。自分の目標のオーバードライブ(11d)には、ヌンチャク1本だけかかっていた。後で借りますと言い残し、ひよこ岩に。

まず、ここでアップと思ったが、とにかく風が強い。普通に立っているだけであおられてふらつくほど。登っているときに突風が来ると、かなり怖いので、じっとして風をやりすごす。微妙なスラブだと、なおさらだ。日はよく当たっているので、気温は低くないはずだが、強風で体感気温がかなり低い。顔や手など、露出してるところがかじかんでいたくなってくる。ビレイ用に軍手をしていても手先が冷える。革の手袋が欲しい。顔も冷たいので、帽子だけでなくバラクラバが欲しいくらい。
5.8と10bの2本を登った後、ちょっと休憩でもと思ったが、台風並みの風の中では、落ち着いてお茶も飲めない。
それで、とにかく少しでも風の弱そうなところに移動しようと、行ったことのないミッドウェーウォール(玉子岩)に向かってみた。

ひよこ岩の右から回り、FIXに頼って急坂を登っていくと、荷物を置いて座れるちょっとしたテラスがあり、文字は消えしまっていたが、看板が備え付けられている。岩の形状等から判断して、玉子岩の最上部に出たらしい。
ワイルドボア右壁を登るクライマーの声が聞こえるが、我々以外のパーティーはいない。
ひよこ岩のあたりよりは風が弱いので軽く食事をして人心地ついてから、とりあえずここで登ることにする。トポと照らしながら、「ファースト・インプレッション」(10b)をやろうとした。しかし、1本目のボルトが、岩からかなり飛び出している。大丈夫なのかもしれないが、かなり怖いのでやめて、隣のストリートガール(10c)に。

この壁は全体にあまり登られていないらしく、チョーク跡もほとんどない。しかし、S木氏が果敢にトライし、見事なMOS。
続いて自分がトライし、OS。まあ、登りやすいのではないだろうか。
時間も2時過ぎになり、そろそろワイルドボアに戻ることに。元きた道を下って、また登り返すのは大変なので、先がどうなってるのかわからなかったが、FIXを頼りに登って、トラバース、そしてちょっと下ったら、ワイルドボアの中間部、「タッチミー」の取り付きあたりに出て、びっくり。下って登り返すより全然楽だ。ワイルドボアと、ミッドウェーウォール、インナーウォールの位置関係がようやくわかった。今後は、アップでミッドウェーウォールやインナーウォールが使えそうだ。

ワイルドボアに来てみると、嘘のように風が弱い。
ワイルドボアは風の通り道、というイメージを持っていたのだが、むしろ逆で、風から守られるような形状になっているらしい。もちろん、多少の風は吹いているが、先ほどまでの台風状態とはぜんぜん違う。

オバドラ、備え付けの(?)木の枝でプリクリしようとしたら、これがなかなかうまくいかない。面倒だからプリクリなしで登ろうとしたが、1便目だし、やっぱりちょっと怖い。それでいったん降りてきて再度プリクリしようとしたが、また失敗。
見かねた隣の人が声をかけてくれて、プリクリ棒でヌンチャクをかけてくれた。ありがとうございました。しかし、第1核心、右手ツノガバの次の左手がとれず、あえなくフォール。
第2核心もクリップが厳しくて、ヌンチャクをつかんでテンション。途中、ロープがスタックしてまたテンション。一応トップアウトだけ。上部は毎回ムーブが違う気がする。
しかし、自分的には、感触は悪くなかった。「もしかしたら、明日登れるかも」という感じ。
結局、この日は1便だけで、4時過ぎにあがり。

ワイルドボアを抜けて、ハイキングコースに出ると、再びあおられるような強風。やっぱり、ワイルドボアは、風が吹き込みにくいようだ。

修善寺の立ち寄り温泉・筐湯で芯まで冷えた体を温め、たけで飯を食って、W君とはそこでお別れ。
アピタで酒などを買い、アピタ裏の河原にS木とテントを張る。まだ風はやまず、テントを張るのも一苦労。しっかりペグを打ち、テントに入り、宴会。テントに入って、ガスをつければ寒さは感じない。しかし、ちょっと飲みすぎたかも。10時に就寝したが、夜中に2回も小用に起きてしまい、そのたび非常に寒かった。S木氏は車中泊。
シュラフはモンベルのダウン3番に、S木氏の封筒形化繊シュラフを借りて重ねたが、最初、モンベルの上に封筒形を重ねていて、これが失敗だったようで、ちょっと寒かった。ダウンのロフトがつぶれてしまい、結局あまり暖かくない。封筒形をモンベルの中に入れたら多少保温もアップした感じだった。
もっとも、面倒がらずに、冬用のシュラフを家から持ってくればよかったのだが。
朝は6時半くらいに起床。外は氷が張っているが、テント内の水を入れたペットボトルは凍らなかったので、テント内は氷点下まではならなかったようだ。

この日は朝から風はなく、晴天で、クライミング日和。
8時過ぎに駐車場に着いたが、ak2さんたちの車がちょうど着いていたので、軽く挨拶。
アップはストーンフリー1本。S木氏はOSは逃したものの、2本目で見事RP。このルートはOSしにくい。自分は4、5便かかったような気がする。

オバドラは、昨日、1ピン目のヌンチャクを残していったので、まずはそこにプリクリ。
今回は、木へのロープの固定のコツがわかって、プリクリが1発で決まるようになった。うれしい。今回の最大の成果かもしれない。ただし、なぜか必ず逆クリップになるのだが?
ワイルドボアは、午前中はよく陽が当たる。そのせいかどうか、昨日よりちょっとだけ岩がヌメるような気がしたが、気のせいかもしれない。
とにかく、昨日より調子が悪く、1便目はまったくお話にならず、3本目で途中敗退。昨日「登れるかも」と思ったことが嘘のようだ。

その後、上部にヌンチャクをかけてくれる人がいたので、2便目以降TOはできたが、結局4便出して、2テン止まり。1テンまでも持ち込めないとは、情けない。上手くなったのは、プリクリだけか。。。
だが、だいぶ固まってきた感じはする。
第一核心の右手ツノから左手は、右足を高く上げるムーブがわかって、だいぶ楽になった。次の出し手を、もうちょっと洗練できるかもしれないが、ヨレてなければこれでも行けるかもしれない。
第2核心は、左足のハイステップ立ち込みのやり方がわかった。
核心後の上部は、レストポイントがわかり、レストを十分にしながら行けば問題ない。ただ、上部は長いのでレストポイントを忘れてしまうかも。毎便違うホールドを使ってる気がした。
あとは、ムーブを忘れないうちに、なるべく早く次回トライをするのが核心か。
昨日1便、本日4便、通算11便。10便以内に片付けたかったのだが。

2日目に調子が悪かった原因を考えてみると、
・そもそも2日連続で登ることが、体力的に厳しい。
・布団で寝るのに比べれば、やはりテント・シュラフは疲れが抜けにくい。暖かい時期ならそう大差ないが、氷点下になる時期だと、だいぶ差が出るかもしれない。
・少し飲みすぎたかも。酒は軽めにして、もう少し早く寝た方がよいか。
・登った後、温泉に入るのは良くないかも。酷使された筋肉は急性の炎症状態になっている。炎症には冷やすのが基本。暖めるのは炎症を悪化させる。ただし、全身の疲労回復という点では、入浴は役立つだろう。実際のところどっちなのかはわからない。
・食べる量が少ないかも。帰ってきた翌日に体重を量ったら、1キロ近く痩せていた。少なくとも、1日目の終わりにプロテインとブドウ糖は採った方がいい(2日目の終わりには採った)。
といったあたりが考えられる。

帰りは4時ごろに岩場を出て、7時半過ぎに阿佐ヶ谷駅で降ろしてもらった。海老名SAで買って食べた肉まんが、なかなか旨かった。
by seeyou44 | 2013-01-29 01:53 | 外岩クライミング


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