人気ブログランキング | 話題のタグを見る

おなかがすいたら登れない(旧)

ネコは空飛び、犬は登る

革命成就(外12、天王岩7)

酔酔さん、くろまめさんと天王岩へ。
武蔵五日市駅で待ち合わせ。自分はいつものホリデー快速秋川3号で。
気持ちよく晴れ上がった暖かい日曜で、バス乗り場では長い行列ができている。ハイカーがほとんどだが、クライマーとおぼしき人の姿もちらほら。
酔酔さんの車を十里木の駐車場に停め、そこから徒歩の予定だったが、これは混みそうだ、ということで、まず現地まで運んでもらい居場所キープをすることに。
上の岩場に着くと、案の定もう15名ほどがいて登っている。だが幸いにも、ボルダーの上には、空きスペースがあり、シートを広げる。車を停めに行ってる酔酔さんを待つ間、バスが到着し、さらにクライマーは増え、岩場は大混雑。後から来た人はシートを広げる場所がなく、困っていたので、先に場所取りをしたのは正解だった。
ボルダーの上は、木漏れ日があたり暖かい。横になって目を瞑ると、5月の爽やかな風を感じて、とても気分がいい。

こうしてのんびり寝転びながら、他のクライマーが登っているのを日がな眺めているのも悪くない、と一瞬思ったが、今日は目標ルートが決まっているので、登ることにする。

・無名ルート(5.7?):アップ。

・涅槃の風(10b):アップのつもり、が、あまり力を使っても、と適当に登ったらテンション^^;

・八月革命(11b):×○(RP)
ボルダーマットを持った若者グループが、ヌンチャクをかけてトライしていたが、登れていないみたい。彼らのトライの合間にヌンチャクを借りる。1便目はムーブの確認。
前回と比べて、岩の状態はかなりいい。ぬめりはまったく感じられない。
自分核心は、3ピン目あたりのガバをとるまでだが、前回1回だけできたムーブを試すと、どうもうまくいかない。がんばればできなくもなさそうだが、かなり力がいる。とりあえず3ピン目にロープをかけ、ハングドッグしてムーブの検証。
右足ハイステップ→右手斜めカチ→(左足は適当にスメア)左手カチ→右手ガバ、というところを、左足キョン→左手カチ→右足上げ→右手ガバというムーブにしてみたらあら不思議、とても楽にガバが取れてしまった。これだ!頭の上に電球がピカッと光った感じ。

やっぱりクライミングはムーブだな、と思う。間違えたムーブで散々苦労したのが、正しいムーブを見つけたら、簡単にスっと上がれる。自分で正しいムーブを見つけるのは大変だけど、それゆえに面白い。わかったときの爽快感、満足感が大きい。(でもホントは指の力?)。といっても、これまでに他の人のムーブを見たり、参考にはしてるけどね。自分の体に合ったムーブは、最終的には自分で見つけるしかない。

しばらく休んで2便目。先ほど確認したムーブで、3ピン目までスムーズに。少し腕をシェイクしてレストして、次はちょっと遠いデッドだが、ホールドの位置はさっき確認しているので大丈夫。あとは、上部のガバをつないで、終了点にクリップし、革命が成就した。通算4日、11便。

登れてみるとこのルート、大変面白い。カチをつなぐバランスムーブから、遠いデッドの一手、ガバの上部と、いろいろな要素、ムーブが入っている。下部のカチつなぎの部分は、人によってやり方が違い、いろいろな登り方できるのもいい。外岩ならでは、という感じがする。
先週登った「貂が見ていた」は、前傾壁で単純にガバをつないで登るルートだから、爽快だが、ムーブを組み立てる面白さというのは、ほとんどない。こちらはほぼ垂壁で、ムーブの組み立てがポイントなる。面白さ、という点ではこちらの方が面白いかもしれない。★★★ルート!


・冥土の土産(10d):敗退。どスラブ。花崗岩スラブとはまたちがった、難しさがある。尖ったカチをつまみ、指が痛い。シューズは硬いミウラーVSより、柔らかいソリューションの方がいいかも。

・ニルバーナ(11b):×××
八月革命に成功し、今日の仕事は終わり、という気分だが、まだ2時くらい。せっかくここまで来て、終わりにするには早すぎる。
八月革命と並ぶ天王岩の2枚看板といえば、ニルバーナ。グレードもともに11bだし、自然と、次はニルバーナ、となる。というか、もともと触ったのはニルバーナの方が先だった。ただ、順番待ちなどの関係から、八月革命の方を先に片付けることになったのだった。

このルートはかぶっている上に斜めなので、ヌンチャクの回収が大変。なので、かかっているときに借りてトライできるのは有り難い。
先ほどまでニルに取り付いていたグループが、下の岩場にいったらしく、いなくなったので、その間に触ってみる。かなり苦労して力を使いながらも4ピン目まではノーテンで。そこでテンションをかけながら、核心部のムーブを探る。どうも5ピン目のクリップが厳しい。「かけたとしてー」で抜けて、最後、右手カチから送りで上のガバをとる。ここはクロスで取る人と、送りで取る人がいるみたいだが、自分は送りで取る方がしっくりきた。うまい具合に、その後左手でつかめるガバもある。

2便目。取り付いていたグループは戻ってきているが、順番をまってやらせてもらう。さっきは無理矢理抜けた下部でテンションがかかる。5ピン目のクリップ体勢か、その後の左手ガストン→右手カチまで、なんとなくこんな感じかな、とつかめる。

3便目。けっこうヨレていたので、やろうかどうか迷ったが、その場の成行でやることに。やっぱりピンごとに各駅停車。下部のムーブを洗練させないととてもじゃないけど、やってられない。

自分が登った後、ツヨツヨのおじさんさんが登るのを見学した。このおじさん、登って降りてきたと思ったら、すかさずロープを結び替えて、また登り始めた。さらに、3回目も!トレーニングなのだろう。おかげで、使うホールド、ムーブなど参考になった。とくに下部は、アンダーホールドに触ってないのが印象的だった。また、4ピン目のガバでのレスト体勢の作り方も参考になった。5ピン目のクリップ体勢は、自分のやり方とだいたい同じ。

(ちなみに、岩には「ビルバーナ」とルート名が書いてあるが、トポや、各種ブログではニルバーナとなっているし、http://www6.plala.or.jp/hurahuranikki/nehan.htmこういった情報もあるので、ニルバーナと呼ぶ)

梅雨前にもう1回天王に行って、ニルバーナ落としたいが。。。

今日のシューズは、ミウラーVS36.5。去年の秋に履いたときは寒かったせいか、固くて痛くて、しばらく放置していた。暖かくなったので、そろそろ実戦投入しようと、最近慣らしを始めた。まだ固いが、今回はなかなか具合がよかった。柔らかいソリューションになれてきたせいか、久しぶりに固いシューズを履くとちょっと違和感がある。ソリューションも次に買うなら36.5にしよう。


ニルバーナメモ
・1ピン目あと、上のアンダーは右手出しの方がいいか?右足位置がポイント。
・左手おにぎりガバ→右手はちょっと上のたてホールドを、おじさんは使っていた。
・ヒール、カンテ途中ガバの後、右手でアンダーを持って、3ピンクリップの姿勢がきつい。ここの体勢を要検討。あるいは、アンダーを使わず、左手ガバ→右手穴→左手サイドガバ→3ピンクリップか?いずれにしても左足の位置がポイント
・4ピン目の棚ガバの後、右手ガバをとってからレスト。どちらかの足を上げて、座った感じでレスト可能。棚ガバを持ったままでは、足が悪いので、十分にレストできない。
・5ピン目クリップ、左手ちょっと悪いホールドを持ったまま上げる場合、5ピン目が長ヌンじゃないと届きにくい。いっそ、左手ガストンまで進んでしまって、ガストン保持でかける?落ちると怖いが。
・最後は右手送りで。
by seeyou44 | 2011-05-16 13:36 | 外岩クライミング


<< ルートキラー (外13 太刀岡2) 受傷後3ヶ月 >>